バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ

バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ

『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』（RESIDENT EVIL THE DARKSIDE CHRONICLES）は、2010年にカプコンが発売したWii専用のガンシューティングゲームです。本作は、前作『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』の続編で、2009年3月に発表され、発売日にはコレクターズ・パッケージも用意され、特別冊子「DARKSIDE REPORT」が付属しました。また、CMソングには清春の「LAW'S」が起用されています。

概要

本作のストーリーは、2002年の南米を舞台とした「Operation Javier（オペレーション・ハヴィエ）」という新たな物語が中心で、レオン・S・ケネディが過去の出来事を回想する形で展開されます。物語は3部構成になっており、レオンの記憶を辿ることで『バイオハザード2』と『バイオハザード CODE:Veronica』のエピソードが紹介されます。この印象的なシナリオは、副題としてそれぞれ「Memory of a Lost City（滅びし町の記憶）」と「Game of Oblivion（忘却のゲーム）」が付けられており、ゲームシステムに合わせてアレンジされています。

ゲームシステム

本作は、ワイド表示やプログレッシブ出力に対応し、Wiiリモコン用のガンアクセサリー「Wiiザッパー」にも対応しています。また、2人同時プレイが可能であり、体力ゲージはそれぞれが独立しています。ゲーム内では、選択したキャラクターによって異なる攻略体験が味わえるようになっています。特筆すべきは新たに導入された「シェイクカメラ」システムで、キャラクターの動作に合わせてリアルな視界効果が実現されています。

前作同様、シナリオクリア後には隠しチャプターが登場し、プレイヤーはさらなるストーリーを体験できます。また、ゲーム内の武器の改造システムが導入され、プレイヤーは金銭を使って武器の性能を向上させることができます。難易度もイージー、ノーマル、ハードの3種類が設定され、それぞれの難易度によってゲームの体験が異なります。

登場人物

物語にはレオン・S・ケネディが主役として登場し、数々の仲間たちも活躍します。レオンは本作で回想を通じて彼自身の成長を体験します。ジャック・クラウザーやクレア・レッドフィールドといったキャラクターが登場し、彼らはそれぞれの物語を織り成していきます。特にジャック・クラウザーは本作の準主人公として、レオンのパートナーとなり、物語に深みを加えています。

また、『バイオハザード』シリーズの親しみのあるキャラクターたちが登場し、彼らの過去や敵との戦いを通じて、プレイヤーはシリーズの魅力を再発見することができます。これにより、ファンの期待に応える物語が展開されるのです。

クリーチャーとボスキャラクター

本作には多種多様なクリーチャーが登場し、恐怖を呼び起こします。ゾンビやクリムゾン・ヘッド、G成体といったお馴染みの敵に加え、新たにデザインされたボスキャラクターも登場します。特にハヴィエ・ヒダルゴやアレクシア・アシュフォードといった重要なキャラクターたちは、物語のクライマックスでプレイヤーを脅かす存在となります。

他媒体展開

本作は、シリーズの人気を受けてHDリマスター版が発売されており、プレイステーション3向けに2012年に『バイオハザード クロニクルズ HDセレクション』として登場しました。これにより、新たな世代のプレイヤーにも当作の魅力が伝わることを目指しています。

『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』は、シリーズのファンにとって新たな体験を提供すると同時に、過去の名作を振り返る機会も与えられる作品として位置づけられています。

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